翻译的真好,小孩子的心情,歌谣 表情占位:s:135
博多人偶
竹久梦二
【注:博多人偶是福冈县博多地区所出产的传统工艺品,为博多人形陶制中空的彩绘人偶。】
小矶有一个很可爱的博多人偶,那个人偶有着一对乌黑的眼珠和一张蔷薇色的面颊。因为这人偶实在是太可爱了,所以小叽对它是万般疼爱,无论去哪里都不落下它,甚至连晚上睡觉的时候都不离身旁。
一天,小叽到牧场去采茅花。就和平时一样,用右手抱着那个很喜欢的人偶。
……茅——花,茅——花
折下一枝插在腰间
折下两枝插在发梢……
小叽双手抱着一大堆茅花对人偶说:
“你是个好孩子对吧。瞧,我手里有这么一大束茅花对吧。所以呢,就在这里睡一会儿等等我好嘛。妈妈很快就会回来的。做个乖宝宝。”
小叽让人偶在草地上睡好。柔软的青草地真是张舒服的睡床呢
……要折三枝天就变黑啦
去上村长家住吗
在中村长家住吗
到下村长家住就会……
小叽就这样一边唱着歌一边采摘着茅花,不知不觉间便到了夕阳西下的时候,天色暗了下来。小叽吃了一惊,回到放置人偶的地方。可到处都只见着草。到底把人偶放在哪儿了呢?怎么找也找不到。
“我的娃娃在哪里?”不管怎么呼喊都听不到回音。在这期间,太阳飞快地往山对面落了下去。
“啊,你在这儿呢,小矶。快回家吧”姐姐来喊小叽回家了。
“可是,我的人偶不见了嘛。”小叽说道。姐姐也跟着一起找,可最终还是没有找到。
“明天再来跟姐姐一起找吧。那样的话,也能请太阳公公一起帮忙找了。好吧?”
姐姐都这么说了,小叽也只好死了心,回家去了。
“要是人偶被人贩子拐走了怎么办,或者被出来的妖怪吃掉?”小叽担心地想。
不过,人偶既没有被人贩子拐走也没有被妖怪发现。它藏得好好的,就算长长的草被微风分开,也没有谁能发现。因此,一直到太阳下山,人偶都在那里安睡着。天黑了下来,最先出现的苍白色星星在森林上空闪闪发光。
……星星 星星
出来一颗可不行
要来就来千千万
远方传来男孩子的歌声。人偶心想,是不是来接我的呢?便睁开了水灵灵的大眼睛。可是,歌声也渐行渐远了。
“我会怎么样啊。”人偶都快哭出来了。
……唧唧唧……
附近草丛中,金钟儿在鸣唱。人偶高兴地请求道:“金钟儿大姐,请带我到矶小姐家去好吗?”
“啊呀,人偶先生,你被抛弃了呀。不过,我不认识矶小姐的家呀,唧唧唧。”金钟儿说完,不知道飞到哪里去了。
【注:“抛弃”,这里的原文是おいてけぼり(置行堀)になった,变成置行堀了。置行堀是东京本所七大不可思议故事中的一个,可以参考这里:http://baike.baidu.com/view/1142120.htm?fr=ala0 ,这里的意思是人偶被抛弃,变成了置行堀这种妖怪,是金钟儿对人偶的调侃。】
……呱呱,呱呱……
小河旁有只青蛙在唱歌。人偶又对青蛙喊道:“青蛙先生,天还没亮吗?”
“俺不晓得啊。等太阳出来了,你再自己打听看看吧。呱呱呱呱。”青蛙冷淡地说道,扑通一声跳进了河里。
人偶一边哭着,一边在凄冷的夜色中等待天明。
天终于亮了,附近传来咔嚓咔嚓的剪子声,那是照看牧场的人来割草了。
“老伯伯,您看见我的人偶了吗?”
问这句话的一定是矶小姐,人偶心想。
“啊呀,俺还没看到啊。”农人说着,渐渐割到人偶的近旁了。
“请快点割啊,老伯伯。”
小矶和人偶的心都揪得紧紧的。就在这时,农人来到了昨晚藏住人偶的茂盛草丛前,一把抓起人偶。
“瞧啊,找到了找到了。”他说道。
“啊!我的娃娃!”
小叽抱住可怜的人偶,用脸颊摩蹭着,开心极了。
博多人形
竹久夢二
お磯(いそ)は、可愛(かあ)い博多人形を持っていました。その人形は、黒い眼(め)と薔薇色(ばらいろ)の頬(ほお)を持った、それはそれは可愛(かあい)らしい人形でありましたから、お磯はどの人形よりも可愛がっていました。どこへゆく時にも傍(そば)をはなしませんでした。夜寝る時でさえ、そっと傍へ寝かしてやるほどでした。
ある日お磯は、牧場へ茅花(つばな)を摘みにゆきました。やはりいつものように右の手には御気に入りの人形が抱っこされていました。
……つうばな つうばな
一枝折っては帯にさし
二枝折っては髪にさし……
茅花が、両手に一ぱいになったとき、お磯は人形に言うのでした。
「あなたは好(い)い児(こ)ね。あたしは、お手手が、こんなに一ぱいなんでしょう。ほうら、だからここへねんねして待ってて頂戴(ちょうだい)な。かあさんすぐ来ますからね。いいこと」
お磯(いそ)は、人形を草の上に寝かしました。柔かい青い草は、ほんとに気持のよい寝床でした。
……三枝がさきに日が暮れて
かみの庄屋(しょうや)が泊ろうか
なかの庄屋で宿とろか
しもの庄屋へ泊ったら……
お磯は、そう歌いながら茅花(つばな)を摘んでいるうちに、いつか太陽がおちて、そのあたりが薄暗くなって来ました。お磯はびっくりして人形を寝かしておいた所へ来ましたが、どこもかも草だらけで、どこへ人形をおいたやら、探しても見つかりません。
「あたしの坊やどこにいる?」
いくら呼んでも返事がありません。そのうちに太陽は、ずんずん、お山の向うへ帰ってしまいました。
「まあここにいたの、磯ちゃん、さ帰りましょう」お家(うち)から姉さんが、呼びにきたのでした。
「だって、あたしのお人形が見えないんですもの」
お磯はそう言って、姉さんと一緒に探しましたけれど、矢張人形は見つかりませんでした。
「あしたまた姉さんと探しにきましょうね。そしたらお日さまが手伝って探して下さるわ。ね」
姉さんにそう言われて、お磯もあきらめて、お家の方へ帰りました。
「もしか、お人形が、人買(ひとかい)に連れてゆかれたらどうしましょう。それともお化(ばけ)が出てきて食べないかしら」
お磯はそれが心配でした。
けれど、人買もお化も連れてゆきませんでした。長い草は微風(そよかぜ)にふかれながらも、人形を誰(だれ)からも見えないように、上手にかくしてくれました。だから人形は、日がくれてもじっとそこに寝ていました。
日が暮れると、一番に出る青い星が、森の上へ出てぴかぴか光りました。
……お星さん お星さん
ひとつぼしで出ぬもんじゃ
千も万も出るもんじゃ
遠くの方で男の児(こ)の歌う声がしました。人形は、もしや私を連れに来るのかと、眼(め)をぱっちりあけていましたが、歌の声も遠くへいってしまいました。
「どうなることだろう」
人形はもう泣き出しそうになりました。
……リイリイリイ……
近くの草のなかで、鈴虫が鳴きだしました。人形は大喜びで、
「鈴虫さん、あたしをお嬢さんのとこへ連れていって頂戴(ちょうだい)な」
とたのみました。
「おや、お人形さん。あなたおいてけぼりになったの。でも、あたしお嬢さんのお家(うち)を知りませんよ、リイリイリイ」と言ってどこかへ飛んで行きました。
……クララ クララ……
川の淵(ふち)で蛙(かえる)がなきました。人形は、また蛙を呼びかけました。
「蛙さん、まだ夜はあけないの」
「おいらは知らないね。お日様が出たらきいて見な。クララクララ」蛙は、つっけんどんにそう言って、ずぼんと川の中へ飛込みました。
人形は泣きながら、さみしい夜の明けるのを待っていました。
やっと夜が明けて、近くでチョキンチョキンと鋏(はさみ)の音がしました。それは牧場の番人が草を刈りに来たのでした。
「おじさん、あたしのお人形を見なかって?」
そう言っているのは、お嬢さんの声だと、人形はおもいました。
「さあ、わしはまだ見ないが」
番人はそう言ってだんだん人形の近くまで刈ってきました。
「はやく刈って頂戴ね。おじさん」
お嬢さんも、人形も気が気ではありません。そのうちに、昨夜(ゆうべ)人形を隠してくれた長い草のとこまでくると、ひょっくり人形が出てきました。
「そうら、いたいた」
番人が言いました。
「まあ! あたしの坊や!」
お磯(いそ)は、可哀(かあい)そうな人形を抱きあげて、頬(ほお)ずりして喜びました。
底本:「童話集 春」小学館文庫、小学館
2004(平成16)年8月1日初版第1刷発行
底本の親本:「童話 春」研究社
1926(大正15)年12月
入力:noir
校正:noriko saito
2006年7月2日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。